今年もクリスマスイブを迎えてしまいましたが、景気の落ち込みは急降下といわれる中で、派手なイルミネーションを見てもジングルベルを聞いても、別世界のことのようでただ経済格差と生活不安を感じるだけでうら悲しくなる人も多いと思います。
日本人は伝統の正月という大イベントを目前にしながら、何故キリスト降誕を祝うキリスト教のお祭りであるクリスマスを、宗教に関係なく、ツリーだ、イブだパーティーだ、プレゼントだと騒ぎ浮かれるのでしょう。こんなことは私が子供の頃、戦前は田舎だからか無かったです。戦後我が家の子供達の時代になって親としてツリーを飾りプレゼントの準備に悩んだのが世間一般のように思っていました。
ところが日本のクリスマスには以外に古い歴史があるのだそうです。日本で現代のようなクリスマスが受け入れられたのは、1900年(明治33年)に明治屋が銀座に進出し、そのころからクリスマス商戦が始まったことが大きな契機であったそうです。
大正時代になると、児童向け雑誌や少女雑誌の12月号には、表紙をはじめとしてクリスマスにまつわる話や挿絵がたくさん導入された。1925年(大正14年)に日本で初めてクリスマスシール(結核撲滅の寄付切手)が発行され、1928年(昭和3年)の朝日新聞には「クリスマスは今や日本の年中行事となり、サンタクロースは立派に日本の子供のものに」と書かれるまでに普及していたそうです。
昭和初期の頃、銀座、渋谷、道玄坂から浅草にいたるまでの多くのカフェや喫茶店においてはクリスマス料理の献立を用意し、その店員はクリスマスの仮装をして客を迎えた。この様子を1931年(昭和6年)12月12日の都新聞は、「7400余のカフェと2500余の喫茶店に華やかにクリスマスが訪れサンタ爺さん大多忙を来たす」と報じています。
現代の日本では、クリスマスは年中行事として定着し、商業施設では早いところは11月上旬からクリスマスツリーが飾られ、クリスマスセール等が行われています。店内にはクリスマスソングが流れ、洋菓子店ではクリスマスケーキが販売される。街中では街路樹に豆電球(近年は省エネに配慮してLED照明)が飾り付けられます。 庭のある家庭では、庭木などに電飾をしているところも多くなり、商業施設などの場合、12月24日のクリスマス・イブにイベントなどを開くところが多くあります。
キリスト教が盛んな欧米諸国では、12月26日にプレゼントを開封するボクシング・デーなどもあるそうで、1月6日までをクリスマス期間としているのに対して、日本では12月25日を過ぎるとクリスマスの飾りが一転して門松などの正月飾り(日本の神統式)に付け替えられたり、小売店などでも正月準備用や大掃除用商品の陳列・販売が中心となる、BGMも「お正月」が流れる、という点が違います。近年ではカウントダウンイベントが盛んになって12月31日深夜までイルミネーションがそのままにされているところも多くなっています。
しかし今年のクリスマスはどこまで落ち込むか分らない不景気、不況の真っ只中、派手なイルミネーションも庶民には虚しく見え、クリスマス商戦も盛り上がっていないようです。早く暗いトンネルの先が見えて欲しいものです。
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