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2009年4月16日 (木)

無駄話<ポマト>

 桜が終われば家庭菜園をやっておられる方は、芽が出たじゃがいもの手入れや、夏野菜の苗の植付けに忙しいシーズンとなります。夏野菜といえば、ナス、トマト、ピーマン、そしてジャガイモも皆同じナス科の植物が大半を占めています。

 そういえば覚えておられる方もあると思いますが、以前にかなり有名になった「ポマト」、地上にはトマトができて、地中にはジャガイモができるというハイブリッド野菜。もちろん、両者を人工的に交雑させてできたもので、うまくいけば大ブームになるはずの一石二鳥野菜、あれはどうなったのでしょう、なんで実用化されなかったのかご存知でしょうか。

 ポマト?実はジャガイモの実
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 ちょっと難しい話になりますが、植物細胞の細胞壁を酵素で溶解したプロトプラストをポリエチレングリコールで処理すると、プロトプラストどうしが融合する。この技術によって、現代の遺伝子組み換えではなく、近縁ではあっても自然交雑できない異種間の雑種を作ることができるのだそうです。

 実はできたジャガイモは小指ぐらいの太さ、トマトはミニトマトよりも小さく味も悪いものしかできなかったのです。「そんなはずは・・・写真を見たぞ」って言う人もいると思いますが、あれは本物のトマトとジャガイモの茎をしばって撮った写真だったそうです。

 ポマトのイラスト
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 ポマトの中には当然トマトとジャガイモ両方の遺伝子が入っていますが、実や根の性質に関してどちらが現れるかというのは、自然に任せるしかないのです。そうなると、ジャガイモとしてもトマトとしても不十分な野菜ができる可能性が高いのです。

 ポマトは本来ジャガイモとトマトの一挙両得を狙ったものではなく、暖地性のトマトにジャガイモの耐寒性を持たせる目的で開発されたのです。完成した植物はトマトとしてもジャガイモとしても不完全で役に立たない失敗作であり、一時期未来の植物と注目されたポマトは消えていったのです。
現在では、普通のトマトと耐寒種のトマトを融合させて、本来の目的は達成されているそうです。



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