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2009年9月11日 (金)

無駄話<亭主関白>

 知り合いの奥さんがご主人のことを「うちの亭主が・・・うちの亭主が・・・」と話すのを聞いて、ご主人が亭主関白かと思えば、かかあ天下の極みのようであり、ここで一度亭主や亭主関白の意味をおさらいしてみたくなりました。

 亭主関白といえば
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お前を嫁にもらう前に 言っておきたい事がある
かなりきびしい話もするが 俺の本音を聴いておけ
俺より先に寝てはいけない
俺より後に起きてもいけない
云々・・・

 と続く1970年代の終りにヒットした、さだまさしの「関白宣言」に当時の亭主は胸のすく痛快な思いをしたものですが、今はこんなことを宣言したら女性に総好かんを喰らって相手にしてもらえないでしょう。今の若い人にもこの歌詞から亭主関白のイメージは具体的に分ると思うのですが、その語源はどこからきたのでしょう。

 古い川柳とかに「女房の妬くほど亭主もてもせず」とか「亭主の好きな赤烏帽子」とか、「亭主」という言葉がかなり古くから夫をさしていたことを意味することが分ります。現在でこそ小馬鹿にしたような使われかたをしたりしますが、もとは相当な尊敬語だったようで、その語源は、

 「たとえば客あって旅亭に寄宿し暫くして去る、しかして人を接待し、すべて去ることなきを名づけて、亭主となす。」

 という、ある仏典の中にある言葉から「亭」というのは、高い楼のある邸宅のことであり、その邸宅に訪れた客が皆、帰りたくなくなるほどのもてなしをするのが「亭主」ということのようです。

 亭?
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 庭園の中にある建物を「亭」というのはその名残であり、この仏典の中の意味では「亭主」はいわばもてなしをする人の意味がありますが、この意味が残っているのがお茶席における「亭主」であり、たとえ女性であっても、もてなす側として「亭主」と呼ばれます。

 亭主のお手前
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 こういう言葉が転じて、一般家庭の家長をそう呼ぶようになり、やがて夫のことをさすようになったのです。
  関白というのは公家の最高位をさす位ですが、武士でこれをもらった人には、あの豊臣秀吉がいます。ですから、「関白」の言葉を日常語に取り入れた庶民にしてみれば、せめてそう呼んでくれるのは女房だけだということで「亭主関白」を名乗ったようで、いわば自称亭主関白であり、与えられた官位でないだけに尊厳もないどころか、妻が夫のことを謙遜して禄でなしの夫のように言う「宿六」と変わらぬほどの使われ方をしているようです。そんな官位?なら女房方にお譲り申し上げたいです。



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コメント

こんばんは♪
亭主は女性でもいいなんて思いもよりませんでした
それに関白が歴史で習った関白だったとは?!
合体させるなんて誰が思いついたのか
言葉って時代とともに作られていくものなんですね
亭主関白そのうち死語になる日も近いのでしょうか

父親がいなかったので、亭主関白というものに、実はちょっぴり憧れます。
関白宣言のような亭主も、そこに愛と変わらぬ信念があるならば、威厳があっていいですよね。
我が家は夫婦逆転(笑)
理想は違うんですが、現実的にそれが合ってるようです(笑)
kazutyanさんは亭主関白ですか?

エフさん、この頃は茶道界だけでなく、一般的に女性亭主が多くなっているようです。さすがに関白はつけないようですが、「かかあ天下」、天下人ですから似たようなものです。亭主関白はもう死語でしょうね。

かおりんさん、夫婦愛の上に成り立っている亭主関白はいいですよね、理想は違うと自覚している夫婦逆転もまた最高です。
私のところは「かかあ天下」、殿下と侍従長というところでしょうか、それとなく侍従長が操っています。

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