無駄話<後の祭り>
秋祭りシーズンですね、我が家の地方は体育の日に決めている町村が多いです。この頃は過疎化、老齢化で祭り行事の伝承がなかなか出来なくて省略廃止されていくところが多いです。わが家の氏神は厳島神社で明日(体育の日)が秋祭り、この神社の祭り行事は恵比寿様装束をつけた「お渡り」と、子供神輿や餅投げがあったのですが、子供の数が減ってしまい今年から子供神輿は廃止になり淋しいことです。淋しいうちにも年に一度氏神の境内に村中、里帰りした若者も顔を合わせるのはわくわくした楽しさもあるものです。
恵比寿お渡り
ところが祭りは祭りでも、後の祭りというのはどんなものでしょう。
時機を逸して意味がないこと、手遅れなこと、今さら悔やんでも後の祭りだ、という具合に使う「後の祭り」とは何のことなのでしょう。祭りの後ではなく、後の祭りというからには、そう呼ばれる祭りがあるのでしょうか。
日本三大祭の一つに挙げられる京都・八坂神社の祇園祭、7月の約1ヶ月にわたる祭りの中でも一番盛り上がるのが17日の山鉾巡行で、豪華に飾られた山や鉾と呼ばれる山車が繰り出す、これが「前の祭り」。一方24日に行われていた山車を神社へ返す行事が「後の祭り」と呼ばれ、前の祭りと違って豪華な飾りはなく地味なものであり、そこから手遅れになることを「後の祭り」という説です。
祇園祭山鉾巡行
現在は後の祭りも山鉾巡行と同じ17日に行われ、24日には山鉾の古い形態を再現する「花傘巡行」が行われており、華やかなイベントとなっているのです。
後の祭り
もう一説には、祭り=葬式や法事のことで、人が亡くなった後の祭りはどんなに盛大にしても意味がないから、という語源説もあるそうです。
氏子の希望を入れず、世話役だけの考えで祭り行事をやって来た自民党さん、氏子の皆に見放されました。これも今では「後の祭り」、もう一度世話役に戻れることはあるのでしょうか。
代わって世話役を任された民主党さん、世話役になりたくて、氏子の皆にいい顔して希望を入れ過ぎ、いざ祭りを迎えてみるとあちら立てればこちらが立たず、中途半端な祭り行事になりそうで、これも世話役長くはつづけられそうになく、「後の祭り」になるのも遠くはなさそうです。
ということは、代わる代わるの世話役に振り回される氏子が一番不幸なことであり、ささやかでもいい皆が同じように喜び合えて長く続けられる祭りを企画してくれる世話役の出現を待つばかりです。 著者:霜 康司,刀祢 雅彦システム英単語Basic (駿台受験シリーズ)
販売元:駿台文庫
Amazon.co.jpで詳細を確認する
![]() |
![]() |
前置詞がわかれば英語がわかる 著者:刀祢 雅彦 |
« ウォーキングコースの植物 | トップページ | ウォーキングコースの植物 »
確かに、
祭りの後でなくって、後の祭りでした。。。
面白いですね、夢中になって読ませていただきました。
「冠・婚・葬・祭」も・・最後は祭りですね。
昔はたいした変化のない生活の中、
結婚も葬式も、そしてお祭りが大々的な
イベントだったんですよね。
それにしてもkazutyan、お久しぶりです。
今日は仙台でイベントがあって、通りは
よさこい祭りの子どもたちがいっぱいでした。
可愛かったです~~
わたしも子どもの頃に、鼻の上を真っ白に塗って
山車の上に乗ったことを思い出しました。
お祭りはいくつになっても気持ちがウキウキして
いいものですね♪
投稿: いしころとまと | 2009年10月11日 (日) 19時45分
いしころとまとさん、
私は「後の祭り」というのは盛り上がった祭りが終わった後の虚脱感のことを思っていたのですが、それでは使われるときの意味が違うと思って調べてみました。
過疎の町では祭りの伝統を伝えていくのも大変で、省略され廃れていく行事も多く寂しいことです。
投稿: kazutyan | 2009年10月12日 (月) 08時43分
はじめてコメントさせていただきます。よろしく。
現代では「祭り」自体が縁遠いものになってしまったようです。うちの地域では「盆踊り」や「地区の体育祭」の参加者が減る一方です。
今の日本は孤立している人が多いように思えます。このままでいいのでしょうか。「みんな一緒に!」と強制されるのは嫌ですが、近所のおうちの家族構成も知らない、というのもどうなんでしょう。
「束縛のない助け合い組織」があれば、と思います。お年寄りや小さな子どもさんのいる家庭では、困ることも多いです。時間、体力、知恵のある人が集まれば、できることはたくさんあるはず。でも、組織を維持するのはとても難しいことですしね。
暗いことを書いて申し訳ありません。でも、日本の将来が気になります。
「後の祭り」はよく考えると変な言葉ですね。「祭りの後」なら情景はよくわかるのですが。説明ありがとうございました。
コメントが長くてすみません。カットしてくださいね。
投稿: ちょこ | 2009年10月16日 (金) 10時49分
ちょこさんコメント有難う。私のところの秋祭りも今年から子供神輿が廃止になり、神社に集まる人も今までの6割くらいで寂しいものでした。
「束縛のない助け合いの組織」は理想ですが、なかなか難しいことでしょう。今の時代自分のことに精一杯の人が多く、世話役、纏め役をかって出てくれる人が少なくなり、それぞれ孤立していくばかりで、今後どうなっていくのか心配です。このまま進めばそれこそ後の祭りです。
投稿: kazutyan | 2009年10月16日 (金) 15時43分