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2010年3月18日 (木)

無駄話<日本人の舌>

 私は家内から日常食事の都度「美味しいか」、「美味しいやろ」と念を入れられて困ります。料理を作った者としては、自信の有無に関わらず、評価を欲しい気持ちは分かるのですが、一口入れた瞬間に聞かれ、「美味しい」と言わないと味音痴のように言われるのは心外、そのときは「いつも美味しいから、特に取り立てていうほどではない」と言葉を返します。

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 味音痴でなくても、味の微妙さ多彩さに対して味を評価表現する言葉は少な過ぎます。「美味しい」、「旨い」、「こくがある」、「まろやか」くらいで、なかなかポイントをつくような表現が出来なくてじれったさを感じます。表現は出来なくても、その微妙さは感じているものです。

 寿司や天ぷらのように世界進出したものもありますが、欧米料理の普及と比べると日本料理は外国ではあまり受け入れられていません。これは、日本料理が美味しくないとか、未熟だとか言うのではなく、外国人にとって日本料理の味付けが繊細すぎて、味の違いを判断できない事が理由として挙げられています。

 春の日本料理
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 その繊細さゆえに、欧米の料理人は日本に修行に行くことにあこがれているぐらいです。科学的なデータを見てみると、日本人は外国人に比べると味を味わう感覚器官の「味蕾(みらい)」というものを多く持っているといいます。

 味蕾は口の中にある長さ70~80ミクロンの紡錘形をした器官であり、成人で約1万個を持っています。もともとはそれ以上に持っているのですが、子供の頃に繊細な味に触れていないと、出番のない味蕾がやがて機能を失ってしまうそうです。

 子供の舌
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 日本人は昔から天然のダシ、山菜、魚などを好み、非常に薄味で繊細な味付けで食べていたのですが、最近は食生活の欧米化で繊細な味を感じる味蕾の数も、昔に比べて減ってきているといいます。せっかく「世界一の舌」を持っているのですから、それを十分に生かせる食生活を心がけたいものです。

 ファーストフード
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 スローフード
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 味の世界をファーストフードが横行している時代ですが、折角「味蕾」を多く持って生まれた日本の子供たちが、「甘くて濃い味」を「美味しい」と勘違いして、「味蕾」を減らさないよう、先ず忙しいお母さん達もスローフードを少しでも見直して欲しいものです。



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