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2010年3月19日 (金)

無駄話<蒲公英>

 野原は一斉に草萌えの季節に入り、日に日に緑が増しています。そのなかで目を引くのはタンポポの花です。そのタンポポのことを漢字で「蒲公英」と書くのはどうしてでしょう、外国人でなくてもこれを「タンポポ」とは読めそうもありません。

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 「蒲公英」は中国で、花が咲く前のタンポポの全草を乾燥したものを、解熱、健胃、発汗、利尿などの生薬として用いる際の漢方名だそうです。

 では、「蒲公英」の中国での意味はどうなのでしょう。古くは「蒲公草」だったそうで、その「草」が「はなぶさ」の意味のある「英」に変わったのです。もとは丸い一つの花と思っていたのが、はなびら一枚一枚が一輪の花で、それが集まった「はなぶさ」と分かったからでしょう。

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 分からないのは「蒲公」の意味ですが、もともとの中国でさえ、わかっていないようです。「蒲」は、水草の「ガマ」のこと。また「伏せる」という意味があります。また「公」には「雄(おす)」の意味があり、そこから「力強い」という意味を表し、そこから「蒲公英」とは「地に伏せた男性的な花」のことであるとした説もありますが、もちろんこれは仮説に過ぎないかもしれません。

 「タンポポ」という幼児語のような日本名は、花を鼓に見立てたり、茎を短く切って水に浸けると両端が幾つかに割れてくるりと巻いて、鼓のような形になるところから、鼓の音を表す「タン・ポポ」から「タンポポ」になったと言われています。

 名前の意味は分からなくても、春が来れば咲き、見る人の心に温もりを与えてくれる花に変わりはありません。



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