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2010年4月 9日 (金)

無駄話<おいてけぼり>

 夜桜見物シーズンももう終わり近いですが、坂本冬美のヒット曲「夜桜お七」の歌詞にある、「おいてけぼりをけとばして」というところ、「おいてけぼり」とはただ単に「置き去りにする」という意味の言葉と思い、「鼻緒が切れてすげる間に置いていかれた悔しさをけとばして」の意味と解釈していたのですが、歌詞をよく見てみると「おいてけ堀をけとばして」と「ほり」が漢字になっています。

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 「おいてけ堀」とは場所のようです、それはどこにあるのでしょう。

 本所七不思議の一つに、江戸時代の頃の本所付近は水路が多くて、魚がよく釣れたそうです。ある日仲の良い町人たちが錦糸町あたりの堀で釣り糸を垂れたところ、非常によく釣れたので、夕暮れになり気を良くして帰ろうとすると、堀の中から「置いていけ」という恐ろしい声がしたので、恐怖に駆られて逃げ帰って、家に着いて恐る恐る魚籠を覗くと、あれほど釣れた魚が一匹も入っていなかったそうです。

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この噺には他にも

 「現場に魚籠を捨てて逃げ帰り、暫くして仲間と一緒に現場に戻ったら魚籠の中は空だった」

 「自分はすぐに魚籠を堀に投げて逃げたが、友人は魚籠を持ったまま逃げようとしたところ、水の中から手が伸びてきて友人を堀に引きずり込んで殺してしまった」

 「釣り人以外にも、魚を持って堀を通りかかった人が魚を奪われた」

 「声を無視していると金縛りに遭った」

などの言い伝えがあるそうです。

 東京の堀切駅近くの地にもかつて置いてけ堀と呼ばれる池があり、ここで魚を釣った際には3匹逃がすと無事に帰ることができるが、魚を逃がさないと道に迷って帰れなくなったり、釣った魚をすべて取り返されたりするといい、千住七不思議の一つとされた。

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 また埼玉県の川越地方にも「置いてけ堀」という場所があり、やはり魚が多く釣れるにもかかわらず、帰ろうとすると「置いてけ、置いてけ」との声が魚を返すまで続いたといいます。

 歌詞の意味としては間違っていなかったようですが、思いもかけない由来がありました。



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コメント

おはようござます♪
おいてけぼりは置いてけ堀?!
同じような伝承があちこちで残ってるってことが
面白いですね
魚がたくさん釣れるとご用心ですね

この「置いてけ堀」の話、
実は小さい頃、「のっぺらぼうの話」として
母がよく寝る前に話してくれました。
母の低い声で「置いてけ~置いてけ~」と言われるのが怖くて怖くて(笑)
そして最後!「それは、のっぺらぼうでした~」
のオチがまた怖いんです。
今は、子供たちが「のっぺらぼうの話して!」
とせがんできます。

エフさん、よく釣れて日が暮れるのも知らずに居て、暗くなり、帰るから怖くなり、幻聴か幻覚から始まった話でしょうね。

かおりんさん、おいてけ堀とのっぺらぼうがダブれば、それは怖いですね、れんたくんは怖くないのか、強い子やね。

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