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2010年4月20日 (火)

無駄話<羽織>

 先日、町の公民館で桂都丸の落語独演会がありました。現代で普段に羽織姿といえば落語家さんぐらいですが、その落語家さんが話しの途中で羽織を脱いで後ろ斜めに置くのはなぜでしょう、途中で脱ぐのなら脱いで出てくればよいのにと思います。

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 会場が暑いということもあるし、話が盛り上がっているということもあるのでしょうが、、高座に上がる前に脱ぐということはほとんどないようです。これは「高座で羽織を脱ぐ」こと自体に、目的があるのだそうです。

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 落語家が脱いだ羽織は、高座のソデから引っ張られて、片付けられます。脱いだ羽織が見苦しいからではなく、次の出番の人の準備が整った、という合図だそうです。

 昔は落語家は一人でいくつもの寄席を掛け持ちということが多かったので、予定の時間に間に合わないということがありました。そこで、羽織が片付けられるのを高座の落語家は視界の端で見て、話を落ちに持っていくのだそうです。

 羽織が引かれない限りは、準備が出来ていない、ゆえに話を少し伸ばしたり、話が終わっても高座をつながなければならないのです。最近では時間に正確になり、高座をつなぐことも少なくなったため、話のネタに応じて脱ぐタイミング、片付けるタイミングなどを事前に打ち合わせていたりするそうです。

 最近の若者にも羽織袴に憧れる人もいるらしく、成人式や結婚式で男性の羽織袴姿が一部に見られます。

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 安土桃山時代から戦国武将に戦場での防寒着として鎧の上から陣羽織が着用されるようになり、便利であったためかすぐに日常でも着用されるようになったそうです。この頃は「羽織」と言う名称ではなく「胴服」と言われていました。

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 服装の順位としては将軍へのお目見えの時に使う直垂・大紋・素襖(すおう)や、士分の制服とも言えるより下にランクされる物で、普段着の扱いでありました。一方、士分以外では紋付織袴は裃に次ぐ正装でした。

 江戸期に入ると、町人へも広がったのですが、大商家の番頭格以上という暗黙の制限が存在していました。現在一般人が裃を着用することは祭りやコスプレでもない限り滅多になくなったのですが、紋付羽織袴が男性の正装という習慣は現代でも続いているようです。



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