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2010年5月28日 (金)

無駄話<柏餅>

 久し振りに訪ねてきてくれた知人から手土産に柏餅を頂きました。「六日の菖蒲どころではないけれど、新葉のが出ていたので・・・」 ということでした。以前からここの柏餅は美味しいと名の知れた和菓子店製のものであり、なるほど新葉の香りはいいのですが、頂いてみると皮の舌触りが以前と少し違うようですし、形も不揃いで中には皮が破れて餡子が出ているものもありました。

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 知人の話では、店が息子に代替わりしてから味も見かけも変わったというのです。息子は洋菓子店をやりたくて、洋菓子の修行を済ませているのですが、場所柄、洋菓子ではやっていけないと親の反対で和菓子を続けているものの、老舗の味を守ろうとする親とは意見が合わず、和菓子つくりには身が入ってないようです。何にしても老舗の味を守り続けるということは大変なことでしょう。

 
 老舗の味ではないですが、昔は自家で柏餅を母が作るのを手伝ったものでした。田舎では上新粉など手に入らないため、皮はメリケン粉を練って作りました。蒸したては皮も柔らかくて美味しいのですが、冷めると固くなるので、こんがり焼くとまた香ばしくて美味しかったものです。柏の葉のないときは、形を丸くつくり、山帰来(さるとりいばら)の葉2枚で包みました。今では老舗とはひと味違う昔懐かしい味の一つとなりました。

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 柏餅の由来によると、柏の葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないので、これを「子供が生まれるまで親は死なない」=「家系が途絶えない」 という縁起に結びつけ、「柏の葉」=「子孫繁栄」 の意味があるそうです。

 新芽が出るまで落葉しない柏の木
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  柏餅というお菓子が日本の歴史に登場したのは、徳川九代将軍の家重~十代将軍の家治の頃だと言われています。その理由は俳句の季語を記した書物「拝諧初学抄/齋藤徳元」(1641年)には五月の季語として「柏餅」が記載されていないのに対し、1661~1673年頃に成立した「酒餅論」には柏餅が紹介されていることを理由にしています。

 柏の新葉
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 柏餅じたいは、中国から渡ってきた端午の節句行事には、元は含まれていない食べ物だったのですが、徳川九代将軍の家重~十代将軍の家治の頃に登場し、参勤交代で全国に広まったということです。西日本では柏の木の自生は少ないので、山帰来の葉を代用したのだそうです。

 真夏の頃の山帰来
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