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2010年6月11日 (金)

無駄話<ミカンの花>

 ウォーキングの途中、風にのってくる芳香に、うえの畠を見上げて見るとミカンの花が咲いていました。和歌山といえば有田地方のミカンはブランドですが、この辺の山地では自家用に数本植えている程度で、味はあまりいいものが生りません。

Imagescazenalb

 みかんの花が咲いている

  思い出の道丘の道

   はるかに見える青い海

    お船がとおくかすんでる

 ミカンはこの歌にあるように、海に面した潮風の当たる南向き斜面の畠では甘いミカンが生るようです。甘いミカンの産地は全国に数箇所あるようですが、どこも同じ条件が備わっているようです。

 有田ミカン
Mikan1

 和歌山県有田地方のミカンの歴史は、紀伊国屋文左衛門(1669~1734)の時代以前からであり、文左衛門が20代のある年、紀州は驚くほどミカンが大豊作でした。収穫されたミカンを江戸に運ぼうとしたのですが、その年の江戸への航路は嵐が続き、江戸へ運べなくなり余ったミカンは上方商人に買い叩かれ、価格は暴落したたそうです。当時江戸では毎年鍛冶屋の神様を祝う「ふいご祭り」がありました。この祭りでは、鍛冶屋の屋根からミカンを撒いて地域の人に振舞う風習があったのですが、紀州から船が来ない事でミカンの価格は高騰しました

 紀伊国屋文左衛門像
P1010372thumb1

 紀州では安く、江戸では高い、これに目をつけたのが文左衛門でした。早速文左衛門は玉津島明神の神官で舅の高松河内から大金を借りてミカンを買い集め、家に残ったぼろい大船を直し、荒くれの船乗り達を説得し命懸けで嵐の太平洋に船出しました。大波を越え、風雨に耐えて何度も死ぬ思いをしながら、文左衛門はついに江戸へたどり着く事が出来たのです。この時の様子が「沖の暗いのに白帆が見ゆる、あれは紀ノ国ミカン船」と唄に残っています

 ミカン船
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 ミカンが不足していた江戸でミカンは高く売れて、嵐を乗り越えて江戸の人たちの為に頑張ったと、江戸っ子の人気者になったそうです。大坂で大洪水が起きて伝染病が流行っていると知った文左衛門は、江戸にある塩鮭を買えるだけ買って先に上方で「流行り病には塩鮭が一番」と噂を流し上方に戻ったのです。

 噂を信じた上方の人々は我先にと塩鮭を買い求め文左衛門が運んできた塩鮭は飛ぶように売れました。紀州と江戸を往復し大金を手にした文左衛門は、その元手で江戸に材木問屋を開き、江戸城をも焼いた明暦の大火の時には木曾谷の材木を買占めて一気におよそ百万両を手にしたそうです。こうして文左衛門しがない小商人から豪商へと出世、富と名声を掴んだのだそうです。

 うそか本当かちょっとうますぎる話ですが、商いで儲ける人は生まれながらにして商才があるようです。真似をすれば大損をするのが落ちですが、100分の1でもあやかりたい話です。



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