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2010年7月31日 (土)

無駄話<冷や水>

 退職して数年になる知人に偶然会ったときのことですが、「その後どうしてる?」と声をかけると「どうもこうも、再就職した仕事に行っている間はよかったけど、それも3年ほどで仕事についていけなくなって辞めた後は、現役時代、暇ができたらやりたいと思っていたことが色々(ゴルフ、山歩き、ツーリングなど)あるのに、何かを始めようとすると息子が「いまさら年寄りの冷や水、止めとき、どうせ続けへんわ、道具買うだけ損や」と反対され、暇をもてあましパチンコ通いをしているというのです

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 これは彼の新物喰いで飽き性なところを息子に見透かされていることもあると思うのですが、やはり息子一家と同居しておれば、それだけ息子に気兼ねをしているのかなとも思われます。それにしても「年寄りの冷や水」という言葉、年寄りには侮蔑的で嫌な言葉です。「若気の至り」とやり返したいが、これは事あってからのことであり、「年寄りの冷や水」は事前の制止にも使われるので悔しいことです

 この「冷や水」というのは一般的冷水のことと思っていたのですが、そうでなく、隅田川の水のことだそうです。江戸時代、水売りが杉の葉を立てた桶を担いで、「冷や水やぁ、冷や水やぁ~」と売り声をかけながら売り歩いていた水のことだそうです。

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 当時の江戸は、井戸を掘っても塩水が出てきたりして、水には恵まれず慢性的水不足でした。隅田川のまん中を流れる水はきれいだというふれこみで、どんぶり1杯1文のこの水、よく売れたそうです。

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 けれども江戸は当時から世界屈指の大都市、街中を流れる川の水ですから、生活排水なども混じって実際は飲料水には適さなかったようで、年寄りが腹痛を起こすことがしばしばあったようです。「冷水を飲んで息子に叱られる」と川柳にも詠われるように、年がいもなく若者の真似をしたがる年寄りの行動を指すようになったそうです

 時代が変わり、健康第一指向の年寄りが多い現代。軟弱な草食系若者が増えているといわれていますから、思慮なく「若気の至り」で冷や水を飲んで腹をこわすのは、むしろ若者の方かも知れません。



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コメント

思いこみってすごいですよね。
「年寄りの冷や水」って、若者と同じ事をして
思わず、冷たい汗が出てくる状態を
ず~と頭に描いておりました。
水と汗・・・全く違うのに。。。
隅田川の水とは、お見それいたしました。
わたしもこれからやりたいこといっぱいありますので、お腹を壊さないように、常温の水を飲んで
これからの人生を送っていきたいと思います

主人がお仕事に行ってる間、わたしも暇にしてる時間が多いです・・。
何でもやろうと思えばやれるのに、なんてもったいないことしてんだろ~。
充実した生活を送らなくちゃですよね~。


いしころとまとさん、「いい齢をしながら若者の真似をして、危ない目仁会い冷や汗をかく」いい解釈ですよね、年齢に関係なく、お腹をこわさず、危険を冒さず、頑張りましょう。

cocoさん、いろいろ挑戦してるじゃないですか、時間をぼんやり過ごしているようなことはないように見えます。

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