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2010年8月22日 (日)

無駄話<暑気払い>

 お盆が過ぎても衰えを見せず続く残暑、熱中症死者や水死者がどんどん増えていきます。熱中症は喉の渇きも感じなくなり、意識朦朧となって動けなくなるというのですから、自分も何時なるか分からない不安さえ感じます。なんとかならないものなのかと考えていたら、ふと「暑気払い」と言う言葉があったのを思い出しました。言葉通りこの暑さを払う方法があるのでしょうか?

 暑気払い(しょきばらい)とは、夏に薬や酒を飲んで体に溜まった熱気を取り除こうとすることであり、「暑さをうち払う」という意味です。しばし暑さを忘れることでしょう。

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 現代ではすぐに冷えた清涼飲料水やビールなどが思い浮かぶのですが、漢方などの考え方で、「体を冷やす効果の有るもの」を摂ることであり、冷たいものとは限らない。むしろ薬湯のようなものが飲まれていたようです。

 江戸期から明治にかけては、枇杷や桃の葉を煎じたものが暑気払いとして江戸・大阪などで辻売りされていたそうです。上方では「柳蔭」、関東で「直し」と呼ぶ本直し(味醂に焼酎を加えたもの)も暑気払い効果があると飲用されていたそうです。

 枇杷の葉
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 江戸の川柳に「枇杷と桃 葉ばかりながら 暑気払い」というものが残っています。これは「葉ばかり」と「憚りながら」をかけて、「(本来は実を食べるはずの)ビワとモモの葉っぱばっかりですみませんがひとつ暑気払いでも…」という句だそうですが、枇杷の葉に体を冷やす効果の有ることが知られていたことがわかります。

 枇杷の葉茶
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 その後は、単に夏場の暑さやストレスを発散する名目としての納涼会、飲み会を指すことも多くなりました。東北地域ではかき氷を食べたり、そうめんを食べたりすることも「暑気払い」だそうです。

 身近なものではキュウリも体を冷やす効果があるそうですが、自分の体内から冷やすか、スリラー映画でも見て精神的涼感を求めるよりほか、効果てきめんな「暑気払い」の方法はありませんでした。でも日本の四季がなくなったとは思えません、もうしばらく体力のつく美味しいものを食べて、がんばりましょう。



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コメント

おはようございます♪
枇杷の葉茶色がキレイですね
どんな味なのでしょうか
健康茶と聞くと興味が湧きますね

以前、飲み会の前に母が作った枇杷の葉茶を飲んだら、お腹が大変なことになり、飲み会に行けなくなったことがあります。
(でも、市販のは大丈夫で、よく飲んでいます。)
冷え性の私には、効きすぎたんでしょうか(笑)

エフさん、私も味をみたことはないのですが、成分は糖質が多いそうですから、美味しいと思います。

かおりんさん、自家製は濃すぎたのでしょうかね、暑気払いに効くといいますが、冷え性にはどうでしょう。

もうこの時期が来ると、いつもの年だと
秋のそよ風が
吹き出すのに全くそのような兆しは無いですね、
暑い時に冷たい物を飲むのが当たり前ですが、
夏にあえて暖かい物を頂く暑気払い昔からの
生活の知恵なのでしょうか。しかし暑いです。

山ちゃんさん、ほんとうにこの暑さはいつまで続くのでしょう、暑い時季に冷たいものばかり飲んでいると、夏ばてが起きるのは分かっていても、飲まずにおれません。ぼつぼつ胃の調子がおかしくなっています。

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