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2010年10月11日 (月)

無駄話<リンゴの唄>

 どこからアドレスを知られたのか、リンゴの通信販売予約勧誘のメールが再三入ってくる季節になりました。発送開始は中旬からということです。少しは安いようですが、先方に直送してもらうギフトなど以外は、スーパーで現物を見て欲しい品種を欲しいだけずつ買いたいです。

 リンゴといえば10月11日は「リンゴの唄の日」だそうです。「リンゴの唄」と言えば「美空ひばり」の「リンゴ追分が思い浮かぶのですが、それより7年前の昭和20年(1945年)、終戦の年の今日、戦後初めて制作・公開された映画「そよかぜ」が封切られ、並木路子が歌う挿入歌「リンゴの唄」は戦後を象徴する大ヒットとなったということです。

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 赤いリンゴに くちびる寄せて

  だまって見ている 青い空

 リンゴは何も いわないけれど

  リンゴの気持ちは よくわかる

 リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ

 歌手 
並木路子
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 そういえば「くちびる寄せて」という歌詞が、大ヒットの年からは少し後かも知れないけれど、私の子供心にも戦中日本の子供は感じたことの無かった新鮮なときめきのようなもの感じた記憶があります。敗戦後の混沌とした世相の中で少し落ち着きと明るさを見出した唄だったのかも知れません。

 翌1946年、美空ひばりがNHK「素人のど自慢」に出場し、唄ったのが「リンゴの唄」でした。予選で「リンゴの唄」を歌い、ひばり母子は合格を確信したのですが鐘は鳴らなかったのです。審査員は「上手いが子供らしくない」「非教育的だ」「真っ赤なドレスもよくない」という理由で悩んだ挙句、合格にできないとつげたそうです。

 その年9月、横浜市磯子のアテネ劇場で初舞台を踏んだのです。翌年の春、横浜で行われたのど自慢大会終了後、審査員をしていた古賀政男のもとにひばり母子は駆けつけ、「どうか娘の唄を聴いてください!」と懇願し、ひばりはアカペラで古賀政男のその年のヒット曲「悲しき竹笛(口笛でない)、映画(ある夜の接吻)の主題歌」を歌ったのです。

 昭和24年 悲しき口笛
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 古賀政男はその子供とは思えない才能、度胸、理解力に感心し「きみはもうのど自慢の段階じゃない。もう立派にできあがっている」、「歌手になるなら頑張りなさい」とエールをもらったそうです。その後、一つの戦後昭和史のように続くひばりのヒット曲の昭和27年が「リンゴ追分」なのです。

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 昭和20年、敗戦後の窮乏と虚脱感で、自分のことで精一杯、他のことを考える余裕もなかった時、唄に救われた気のする「リンゴの唄」から7年過ぎて、ようやく他人の悲しみ淋しさも共感できるようになった頃のヒットが「リンゴ追分」だったのかと、「歌は世につれ、世は歌につれ」の意味も分かる気がします。



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コメント

今朝は清々しい青空です!「りんごの唄の日」があったなんて知りませんでしたapple大正生まれの並木路子の歌はラジオで聴き、ひばりちゃんのmovieは幼い時から映画館に通って・・・!いつの時代にも残る名曲とは作詞・作曲、そして歌い手が一体となり叙情感を作り出すのでしょう。私は「津軽のふるさと」が大好きです。半世紀以上前の発売ですが、確か映画「りんご園の少女」だったかしら?!遠く切なく懐かしく・・・ですね。ゴージャスなリンゴでなく、昔の紅玉を買いに行こうかな(o^-^o)

やはり新鮮な林檎を買おうと思ったら
近所の八百屋さんか近所のスーパーで
必要なだけ買います。でも林檎にかかわらず
一度通販で買い物すると、その後長いこと
ダイレクトメールが着ますね。

チョロピコさん、「リンゴの唄」が懐かしいように「紅玉」懐かしい味ですよね、ところが買おうにもあまり見かけないのです。
話変わりますがリンゴは唄や詩に多くうたわれているのに、同じような果物のナシの唄がないのはどうしてでしょう。

山ちゃんさん、果物や野菜はやはり直接手に取って見て買わないと新鮮さはわからないですよね、新鮮さが味の第一条件です。

「リンゴの唄の日」だったんですね。
歌には、作った人の人生や歌う人の人生、
そして聞く人の人生・・・
いろんな人生が詰まっていますよね。

梨の唄、そういえばないですね。
りんごが多く使われるのは、
りんごのあの赤くて丸い姿が、
なんとなく愛や希望を象徴しているような感じがするからでしょうか。


美空ひばりが亡くなったのが
私の母親の亡くなった翌年。
思わず墓前で、「お母さんの好きな美空ひばりさんがそっちにいったから、歌聞いて楽しんでね。」
と言ったのが、昨日のように思い出されます。
リンゴ追分も大好きでしたが
「愛燦々と」の歌が不思議と心に残っております。
芸能界では華やかな人生を送った感の美空ひばりさんですが・・・
不思議と深い孤独を感じる方ですね。

かおりんさん、美空ひばりの唄には特に人生を感じますね、数奇な人生を生きた人だからでしょうか。

いしころとまとさん、お母さんは20年以上も前に亡くなられているんですか、愛燦々のお母さんだったでしょうに、まだお若かったのでしょう。

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