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2010年11月 5日 (金)

無駄話<孫の手>

 「2日ほど前から孫が居なくなりまして」、なんて書き出しをしたら失踪か誘拐かとびっくりさせますよね、居なくなったのは「孫の手」です。我が家では流し台の前の出窓のサッシを開け閉めするのに「孫の手」を使っています。それを家内が窓から洗濯物を取り入れるとき、ハンガーごと落としたのを拾い上げるのに使った後、姿を消したのです。

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 家内は「不思議や、不思議や」と探していますが出てきません。このごろ二人共この手の不思議によく出くわします。定位置に置いた筈のものが無い、そして後日思いもかけぬところから出てくるのです。まるで年寄りをからかういたずらっ子の座敷わらしが住みついているようです。そのいたずらをしばらく無視しておれば、わらしもからかい甲斐がなくて、そっと出してくるようです。

 先が手の形をしていて背中の痒いところにも手が届く、まるで孫に背中を掻いてもらっているようであり、これが「孫の手」という道具の由来と思っていましたが、「孫の手」は当て字で、本来は「麻姑(まこ)の手」と書くそうです。

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 古代中国の仙人の話が集められた「神仙伝」という書物の中に「麻姑」という仙女(女性の仙人)が出てきます。麻姑は鳥の爪のような長い爪を持っており、これを見たある男が「あの爪で痒いところを掻いてもらったら気持ちいいだろうな」と思ったのです。しかし神人である麻姑様がおまえごときの背中を掻くわけがないと叱られた、という話があり、ここから転じて「孫の手」となったということです。

 仙女麻姑
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 この話に由来して、痒いところに手が届く、つまり思い通りに物事がすすむことを「麻姑掻痒(まこそうよう)」という言葉があるそうです。逆に靴の上から足の痒いところを掻くように思い通りに行かずもどかしい様子である「隔靴掻痒(かっかそうよう)」の反対語だそうです。



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コメント

お久しぶりの今晩は、の時刻ですねw(゚o゚)w  へぇ~孫の手は女性の仙人・麻姑様からきてたなんて!!字源や事始め、転じて~もホント面白いですね!知らなさすぎの私の三種の神器、ケイタイは所在を知らせてくれるけど、メガネと手帳はいつも何処?どこ?探してばかり・・・。「ここですよ」って教えてくれる発明特許品、どなたかお願いしま~す。

チョロピコさん、齢を重ねるごとに自分では不思議としかいいようないことがよく起きます。意地を張らず受け入れるほかありません。

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