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2010年12月29日 (水)

無駄話<餅つき>

 昔は田舎で年末今頃になると、正月用の餅つきが始まったものでした。28日では早過ぎるし、30日では後のおせち作りが忙しいし、29日に餅搗きを済ませれば、一家の男手としてはともかく、主婦としては段取りが一番よいのですが、29日の餅つきは「新年に9(苦)を餅(持)込む」 と縁起を担いで、できるだけ避けたものでした。

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 臼で餅つきをした頃は、隣り近所の餅つきの音もよく聞え、あそこは何臼も搗いた、ここは何臼しか搗かなかったと、多くても少なくてもお家の事情まで想像して話題になったものでした。私の子供の頃は我が家にも欅の木の大きな臼があり、その頃疎開で来ていた親戚が終戦後もまだ都会に戻ってなくて、十何人かの大家族であり、餅つきも朝早くから夜までかかったほどでした。

 その頃は正月用のもち米の鏡餅や雑煮用だけでなくて、春までのおやつとしての砂糖を入れたかき餅や粒々だらけのうるち餅、畠でつくった粟や高粱の黄色や紫色の餅なども搗いたので一日中もかかったのです。おやつのお菓子も十分には無かった当時の子供にとってはうれしい一日でした。

 高粱
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 粟餅をつくるために当時畑でつくっていた粟は「婿騙し」という品種で、搗きたてを色の見えない餡ころ餅にすれば、婿でなくてももち米の餅と区別がつかない食感でした。また丸餅にして固くなったのを、蟹の甲羅のようにこんがりと焼けば香ばしくて、もち米の餅より好きだった記憶があります。

 粟
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 今は年末でも餅つきの音など聞くことはなく、自宅で持ち搗き機で静かに搗いているのは分からず、パック詰めを買ってくる家も多いようで、落語の「尻餅」ではないけれど、音で家庭の事情を察しられることもなく、正月を迎えられます。



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コメント

懐かしいですね。粟餅や高りょう?下は米ですよね。こちらは知らなかったです。物資が乏しかった時代でも商家の私にとって店の裏側までが長いL字の路地を回り、大きな沈丁花の樹と物置の前で父母が仲良く餅つきをし、米粒がまだある時!このタイミングの「おにぎり」が好きで、じっとその時を待っていたものです。蒸した餅米の香り~~懐かしいですね!未だにお餅が大好きなのはそのセイかしら?!。

チョロピコさん、下は粟餅です、これが香ばしくて美味しかったです。両親が仲良く餅を搗く姿は子供に安心や幸せを感じさせてくれました。今は餅つき機や餅きり機でやってしまうので情緒がないです。

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