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2011年1月21日 (金)

無駄話<暖簾>

 所用で大阪に出かけ、用事が済むと丁度昼飯時になり、初めての土地だったので、「昼飯を食べるのにいいところがあるかな」と聞くと、「近所に○○屋という古い店だけど、美味いおかずの品揃いの多い飯屋がある」と教えてくれました。昔は大阪に多くあった飯屋というのは、飯は大中小でとり、おかずと汁物と漬物は多種類ある中から好きなものを選ぶ方式の店でした。

 久しぶりそういう店もよかろうと、教えて貰った飯屋を探すとすぐに見つかりました。かなり古い造りの店ですが入ろうとして、暖簾を見て後に引きました。店の歴史を物語る暖簾、擦り切れていたとしても古いのはいいのですが、余りにも汚れが目立つのです。さらに横に目をやると陳列に料理模型を並べてあるのですが、それも薄汚れてとても食欲をそそるものではないのです。
 それを見ては食欲をなくし入らずに、駅前に戻り、普通のうどん屋の定食で済ませました。

 現在「暖簾」と言えば、目にするのは飲み屋の縄のれんが代表のようになっていますが、江戸時代ではどんな商売の商店にも必ず家紋や屋号を染め抜いた暖簾が下がっていたそうです。暖簾は装飾的なものに思え、あまりその効果を考えることはありませんでした。

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 考えてみると暖簾は、客を店の中に誘い込む力があるようです。明るい昼間は、暖簾で見えない商店の内部を覗きたくなる気を起こさせますし、夜になると、暖簾ごしに見える明かりが客を誘い込むのです。少ししか見えないものは、全部見たくなる、いわゆる「覗き見」の効果です。

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 暖簾をくぐるのは、ドアや戸を開けるのよりもはるかに抵抗が少ないので、つい店を覗いてしまうというわけです。暖簾はこうした客を吸い寄せる力、通過自在性、空間を分割する効果、その店のシンボルマークとしての意義等から珍重され、「暖簾が古い」といえば老舗を意味し、店の信用の象徴にまでなったのです。

 戦前までの飯屋や居酒屋では客が出て行くときに肴をつまんで汚れた手をちょっと暖簾で拭いていくという習慣があり、「暖簾が汚れているほど繁盛している店」という目安になっていたという話もあります。

 ○○屋も繁盛しているから汚れていたのかも知れませんが、現代では食べ物商売は先ず清潔感が第一、暖簾や陳列に不潔感があっては客を呼び込む効果は半減するでしょう。地元の人が薦めるのですから入って味をみれば、暖簾や陳列は気にならなくなるのかも知れませんが、一見さんを呼び込むことは出来ないでしょう。 暖簾の効果と逆効果考えてみた無駄話です。



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