無駄話<三八>
今日は三月八日、関西の一部だけかも知れませんが、「嘘の三八(サンパチ)」と言う言葉があります。嘘には「三八」という数字が出て来ることが多い、「三八」が出て来る話は信用できないということです。
根拠のない、いい加減な数を言おうとすると、なぜか3と8の出現率が高くなるということで、三十八ではありません。あまりにもキリのいい数字を言うと疑われると思うことで、返って0と5の中間の数字に偏ってしまうことらしいです。
家康が江戸に入部したとき、三河の八部と呼ばれた連中を伴って来て、江戸の治安をまかせたのですが、かれらは質が悪く、自分の気に入らぬものをどんどん捕まえて、拷問で自白させ、罪に処したため、「嘘の三八」という言葉ができたという語源説もあります。現代の検察や警察にも共通するところがあるようで、現実となれば恐いことです。
このマイナスイメージの「三八」を逆手にとって屋号にし、繁盛している中華やお好み焼きの店もあります。嘘のように美味いということだそうです。考えてみると「嘘=悪」ということでもありません。方便の嘘、他人を傷つけないための嘘、優しさゆえの嘘、もあります。方便の嘘というのは御釈迦様が、悲しむ民や苦しむ民を救うために言った嘘のことだそうです。
« 無駄話<熟れ加減> | トップページ | 無駄でない話<火の海> »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
嘘のサンパチ云いますね、大阪の船場に
いたときよく聞きました。
「春夏冬」い中の看板も特に食べ物やさんで見ます。
投稿: 山ちゃん | 2011年3月 9日 (水) 19時01分
山ちゃんさんも「嘘の三八」聞きましたか、言われる地方は多いのかも知れません。「春夏冬」い中で「商い中」ですか、面白い、これは私初めてです。
投稿: kazutyan | 2011年3月 9日 (水) 19時47分
♪♪朧の春はまだ先で、今日も寒かったです。嘘の三八って普段はあまり使わないけど、数字が入った言い回って、面白いですね!簡単漬け物レシピに「三五八漬け」ってあるそうですね。漬け床の材料で塩が3、麹が5、米が8、市販されているみたいです。花の世界でも黄金分割の比がが8:5:3がバランスの上で美しいとされています!嘘の乱用はオオカばぁばになってしまうけど、相手を思っての時は方便でね、そうしています。中条きよしさんの♪♪~優しい嘘の上手い人~♪、私もそうされてきたし、そうしているのです(o^-^o)
投稿: チョロピコ | 2011年3月10日 (木) 17時46分
チョロピコさん、こちら昨朝と今朝と連続、薄っすらと雪化粧でした。
「三五八」は不思議な数なんですね、最近は政治家の三八に腹立たしいことが多いですが、優しさゆえの嘘には泣かされます。
投稿: kazutyan | 2011年3月11日 (金) 11時09分
八百八橋、八百八町、生涯三十三度の立合いなど、何となく多い表現に使いますね。
投稿: | 2020年8月19日 (水) 21時48分