わが町の駅
わが町は人口5000人足らずの小さな町ですが高野山へ向かう南海電鉄高野線の駅が4駅あります。始発駅大阪難波から高野山に向かって、大阪府と和歌山県境の長い紀見トンネルを超え約40分で橋本市に入って6駅を通り九度山町中心部に入って最初の駅が「九度山駅」です。
九度山駅の名所案内には世界遺産の慈尊院、古道町石道起点、丹生神社、そして真田幸村隠遁地として由緒ある真田庵などがあります。
そしてすぐ渓谷に沿う鉄道となり次の駅は高野下駅です。
大正14年の開業から高野山に向かって順次延伸される昭和3年までは南海高野線の終着駅でした。この集落には当時の旅館の名残の残る民家もあります。ここから高野山までは徒歩か駕籠で登ったそうです。徒歩で急坂を登る人の腰を押す職業があったそうです。
次の駅は下古沢駅です。
下古沢は次の私の生息地上古沢の2倍120戸くらいの集落です。住民以外の乗降客はないので行き違いの出来ない単線無人駅になりましたが、不要になったプラットホームから四季折々の花屏風が高野山観光の人を車窓に迎えてくれます。
この下古沢と上古沢の間には中古沢という集落があるのですが駅はありません。
次はわが故郷上古沢駅です。
昭和3年の開業以来の古い駅舎で左横にはつっかい棒をしているのが見えます。それでもこの駅は世界遺産の古道高野町石道の中間点に取り付くハイキングコースの始点なので、最近は外人さんのハイカーも時折乗降します。
次の駅はもう高野町になり3駅目が現在の終着駅「極楽橋駅」であり、ケーブルカーで約5分で高野山上駅、そしてバスと乗り継いで山内から奥の院まで行けます。
高野山へは昭和35年高野山有料道路(現代は国道370号)の開通までは徒歩以外この南海電車しかなかったので満員電車もよく見かけましたが、現代はマイカーや観光バスで奥の院駐車場まで入れるので、日祝以外は電車は閑散としており橋本駅以遠では大赤字線と言われています。我が家にとっては駅まで1分のライフラインなので廃線になどならないよう願っています。
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