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2013年2月27日 (水)

方言

今日いしころとまとさんのブログ 「何となくいずい」こと を見せて貰って、私は「いずい」という言葉を聞くのは始めてでした。今はメデイアの発達普及で各地の方言を知る機会も多く、始めて聞く方言は珍しくなりました。こちら和歌山の方言では 「ザ、ジ、ズ、ゼ、ゾ」 と 「ダ、ヂ、ヅ、デ、ド」 の区別発音が出来ないのが特色です。

面白い話に和歌山の若者が東京の楽器店に就職し間もないあるとき店主から倉庫へ行ってバイオリンの在庫を調べて来いと言われ、調べて戻って 「全然在庫がありません」 と報告したところ、店主は 「お前は何をいってんだよ、でんでん太鼓なんか扱ってねーよ、バイオリンの在庫を見て来いと言ってんだよ」 と叱られたと云います。

方言のウィキペディアでこんなの見つけました。

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和歌山県は「じゃんけん」域に入っていますが、私の子供の頃は「じゃんけんすい、あいこでほい」でした。これはよいのですが、

自分=うら

あなた=おい

何々がね=何々がない  

私がね=うらない(占いではありません)

何々するから=何々するさけ

しんどい=えらい(偉いではありません)

のような方言が使われており、それが汚い言葉のように云われ、小学校ではどこでも通じる標準語を使うように薦めるため、思わず方言を使ったとき相手と遣り取りするカードを10枚持たされ、カードがなくなれば担任教師の説教を受けました。

その結果か現在はもう方言を使う老人たちもだんだん居なくなり、アクセントだけが少し違う標準語になってきました。でも今になって考えると方言は夫々の地域の文化であり、特有の温かさや標準語では言い表せない微妙さを持つ言葉もあり、使うことを卑下するようなものではないと思います。

故郷を遠く離れて都会人から田舎っぺと思われまいと緊張して話して暮らす人がたまに故郷に帰って故郷の言葉を聞くとほっとして癒されると云います。啄木の詩 「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」 の通りだと思います。

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コメント

我が町でも、しんどいことを「せこい」「えらい」と言ったりします。
昔大阪にいたときに水が漏れることを「ぶる」と
言ったら分からいと言われました。

山ちゃんさん今日は、「せこい」はこちらでは「けち」とか「こせこせした」のような意味で使います。「ぶる」は始めて聞きました。方言は研究すれば奥が深いものでしょうね。

kazutyanさん  お久し振りです。ブログ再開されてから、ずっと楽しみに、何時も
待ってます。コメントを入れてくださっている方達も、懐かしいお名前の
方達で嬉しいです。いつか、おなじみの方達と、何処かで、お泊りの集合が
出来たら、どんなに楽しいでしょうと思います。その時は私も仲間に入れて下さい。
私も方言では、大阪に40年も住んでいるのに、未だに言葉で誤解されて
居る事が多いのではと思います。おかしいですね?

takako yamadaさん本当にお久し振りです。いつも見てくれているのですね、有難う。その後お二人はお元気にお過ごしでしょうか気にかかっておりました。いつでもまたお越し下さい待っています。

Kazutyanさん、方言ってホント、面白いですよね!
その土地、その土地での♪♪お国言葉は旅に出て、地元っ子のおばちゃん達の会話を聴いていると一層嬉しくなりますね

チョロピコさん、ほんとうに外国語のように聞こえる方言もあり、また遠く離れた地域で同じ方言が使われていたり、不思議も多いです。

kazutyan、なんだべや、いずいについてかいてけだんだね。
啄木のうだ、いいっちゃね~
ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく
つがれた気持ちがほっとするっちゃねぇ。

今回のkazutyanのブログなんだかほっとします。
でんでん太鼓とバイオリン思わずわらっちゃいましたよ。
私は仙台に来てすぐの頃、主人と知り合いましたが
なかなか仙台弁理解できなかったです。
わからないのに、、わかったふりしてうんうん、って言って
結局なにいっているのかわからない
会話をしてましたよ。

今日は! 私は信州の生まれですが学校にあがる前に上京してしまい話していてもあまり信州の方言は出ません。ただ話し言葉の最後に“ずら”と言うことがあります。意味は“そうでしょうね”と言う意味ですが、東北で仕事をしているときは東北6県でも色々な方言に接していましたが、わからない言葉が多かったのは“会津弁”青森の“弘前弁”でした、特に取引先の人と話していても“韓国語”を聞いているようでした。日本には地方によって色々な方言があって味がありますが、時には恥をかいて冷や汗をかいた思い出がありました。

方言で説教!?そんなことがあったんですね・・・驚きました。
でも、仙台でも仙台弁をしゃべる人は少なくなってきました。
私が仙台弁を使いこなせるのは、祖父母と一緒に住んでいたからで、
核家族で過ごした同世代の人たちはもう仙台弁はあまり使いませんね~
でも、私はやっぱり故郷の言葉が大好きなので、子供たちにも仙台弁を仕込み中です(笑)

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